寄与分につき判断した大阪高裁H27.10.6決定

 遺産分割につき、寄与分に関する争いが多くみられます。

 亡父の長男が、会社員として勤務するかたわら、みかん農家の農業に従事していたことが寄与分として認められるか否かにつき判断した大阪高裁平成27年10月6日決定をご紹介します。

大阪高裁平成27年10月6日決定

 同決定は、寄与分を遺産総額の30パーセントとして原審を変更し、農地のみの評価額の30パーセントとしました。

「被相続人が目録記載A2ないし7の各土地をみかん畑として維持することができたのは、長男が昭和55年ころから農業に従事していたことによるものであると推認される。そして、同A2及び3の各土地は宅地見込地として評価されるが、当面はみかん畑としての利用が考えられ、これを売却するとしても市場参加者としては○○市内の農業従事者が中心となると見込まれること、A4ないし7の各土地は山畑でありみかん畑以外の利用は考えにくいことからすれば、耕作放棄によりみかん畑が荒れた場合には取引価格も事実上低下するおそれがあるといえる。したがって、長男には、みかん畑を維持することにより遺産の価値の減少を防いだ寄与があるといえ、農業の収支が赤字であったことは上記判断を左右するものではない。」

「そして、上記認定の長男の農作業従事の程度に照らせば、上記寄与は特別の寄与であると認めることができる。」

「以上をふまえ、長男の寄与分については、目録記載A2ないし7の各土地の相続開始時の評価額の30パーセントとみるのが相当である。」

コメント

 本件では、遺産のうち不動産の相続時の評価額は計4142万円、預貯金その他の額は201万円、遺産総額は4343万円であり、長男の寄与分は574万円とされています。

 寄与分につき判断した事例として参考にしてください。

(弁護士 井上元)

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