遺産分割の放置

   遺産分割協議というのは、相続人間でその分割方法をめぐって紛争になることが多いです。そのため、遺産分割の処理には、大変な労力を要することになり、話し合いが進まず、相続人全員が遺産分割協議をすることを放置することがありえます。その場合、相続人である子の代から孫の代へというように、遺産分割が後の世代へと後回しになってしまい、余計に遺産分割の処理が困難になります。

1 数次相続

     被相続人Aの相続が開始した後、遺産分割が長期間放置されるなどしている間にAの相続人の一人であるBがなくなり、Bについて相続が発生する場合のことをいいます。

2 法定相続分の違い 

     民法は過去に改正されてきており、法定相続分の割合の定めも相続開始時期によって異なります。

(1)昭和56年1月1日以降の相続開始

   現在の法定相続分の定めのとおりです。

(2)昭和55年12月31日以前の相続開始 

   現在とは法定相続分の定めが異なります。例えば、相続人が子供と妻だけの場合、妻の相続分は3分の1になります。

 また、あまり考えたくはあありませんが、昭和22年5月2日以前の相続開始であれば、家督相続制度の適用があるので、異なった処理になります。 

  

3 遺産分割放置の弊害

遺産分割の放置による弊害は以下のようなものがあります。

 ① 相続人が所在不明になっている可能性

 ② 相続人が大量におり、調整等が困難になる可能性

   以前、132分割になっている事件をみたことがあります。

 ③ 遺産に属する収益物件から発生する賃料債権の時効消滅

厳密には相続財産には含まれませんが、遺産分割の中で話し合われる事が多いです。遺産分割の放置ともに、賃料債権についても放置される傾向があります。

 

 遺産分割を放置し続けると、自分の子孫にまで迷惑をかけることになりますから、遺産分割協議が進まないのであれば、遺産分割調停等の法的手続きをとり、速やかな対応をするべきでしょう。

 また、被相続人も相続人が揉めないように遺言書を作成して、後日の紛争に備えることを考えてみるべきです。(弁護士中村友彦)

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