親権者が代理して行った相続放棄の効力はどうなるか

   父親が被相続人で、相続人が配偶者と未成年の子供のケースでは、親権者である母親と子供では、被相続人の財産を分け合う立場にありますから、母親が子供の代理人として相続放棄の手続きをとった場合は、利益相反行為になってしまいます。

 このような場合、親権者である母親は、子供の特別代理人の選任を請求して(民法826条)、選任された特別代理人が子供を代理して相続放棄の手続きを行うことになります。

 では、特別代理人の選任をしないで、親権者である母親が勝手に子供の相続放棄を代理して行った場合にどうなるのでしょうか。

 最高裁昭和46年4月20日判決(裁判集民102号519頁)は、民法826条に違反して、親権者と子の利益相反行為につき法定代理人としてなした行為は、民法113条所定の無権代理行為にあたること、子が成人になってから無権代理行為を追認したものであり、その成立の時に遡って効力を生じるとした原審の判断を支持しています。

 したがって、相続放棄の場合も、親権者が勝手に子供を代理して相続放棄を行った場合には、成人した子供が追認により有効により有効になりますが、追認がなければ無効になります。ただ、成人するまでに長期間を要した場合には、裁判資料等が手に入らず、相続放棄の有効性を争うのは難しいかもしれません。(弁護士中村友彦)

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