香典は誰に帰属するか

  香典とは、仏式等の葬儀で、死者の霊前等に供える金品で、通常、被相続人の死後に喪主あるいは遺族への贈与として交付されます。したがって、被相続人の死後に発生するものですので相続財産にはあたりません。

 香典は、葬儀の参列の際に渡されるのが一般的ですから、葬儀費用に充てるために交付され金員の贈与として、喪主が葬儀費用に使用します。

 問題は、香典を葬儀費用に充てたとしても、香典が残ってした場合に、相続人の一人から分配請求された場合にどうなるかです。賃料債権の場合、被相続人の死後に発生するものは、当然分割とされていますから、それと同様になるのでしょうか。

 この点について、判例はありませんが、大阪家裁昭和40年11月4日決定(家月18巻4号104頁)では、「各種預金、現金、香典の合計額である15万8771円から右葬儀費用6万9745円を差引いた残金は現に相手方の手許に保管されている筈であるし、更に相手方は昭和35年2月6日上記定期預金の利息として金2705円を受取っているので、この金員をも加えた、金9万1776円を後に説明するように遺産に準ずべきものとして分割の対象とすべきである」と述べ、香典を特別に扱ってはいません。

 しかし、古い下級審裁判例にすぎませんし、香典が葬儀で交付される金員であることを考えると、祭祀に関するものとして、将来の祭祀費用に充てるのが相当であり、相続人間で分割すべきものであるとは思われません。(弁護士中村友彦)

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