遺言執行者の解任

被相続人が遺言を残しており、その遺言において遺言執行者が指定されていると、指定された者が遺言執行者に就任して、遺言執行を行うことになります。

遺言執行者が適正な執行を行わない場合、利害関係人は、遺言執行者の解任を家庭裁判所に請求することができます(民法1026条1項)。

裁判例では、①遺言執行者が相続人の1人と意を通じ、その者の利益代表者のように振る舞って、紛争を激化させた事案、②遺言執行者が遺贈の目的たる土地・建物の所有権確認訴訟において相手方から金員を受け、受遺者の利益を無視して相手方に〕有利に事を運んだ事案、などにおいて解任が認められています。

遺言執行者が単にこちらの言い分通りに行動してくれないという程度では解任は認められませんが、遺言執行者の対応が余りにひどい場合には遺言執行者の解任を請求せざるをえないでしょう。

                                                          (弁護士 井上元)

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