相続預金を遺産分割せずに放置していても大丈夫か

遺産のなかに預金がある場合、預金債権は法定相続分に従って各相続人が取得しますが、銀行が法定相続分にしたがって払い戻しをしてくれるとは限りません。遺産分割協議が成立していないのであれば、裁判上の手続きを利用しないと銀行が払い戻しに応じてくれず、各相続人としては、銀行と争うのも大変であり、遺産分割を放置することもありえます。そのように遺産分割を放置した場合、預金債権が時効により消滅しないか問題になります。

 

1 消滅時効の援用

      例外もありますが、一般的に預金債権は10年の消滅時効にかかります(民167条)。消滅時効とは、一定期間に権利が行使されない場合、権利を消滅させてしまう制度です。消滅時効が成立するには、消滅時効によって利益を受ける者が援用(消滅時効だと主張すること)しなければならず、相続預金の場合、消滅時効を援用できるのは銀行です。

    通常の場合、銀号が消滅時効を援用することはないでしょうが、将来何があるか分かりませんから、銀行が消滅時効を援用することがないと安心して、遺産分割協議をせず、相続預金を放置するのは危険です。

 

 2 預金残高証明書の取得 

      銀行に対して相続預金が時効消滅しないように、裁判上の請求を行うなどの時効中断の方法は考えられますが、紛争として顕在化し穏当とはいえません。また、時効中断がされるのは、時効中断の方法をとった法定相続人の相続分のみとなる可能性もあります。

   穏当な方法としては、被相続人名義の預金残高証明賞を習得することが考えられます。残高証明書をだすいうことは、銀行が債務(相続預金があること)の存在を認めているとして時効中断となる可能性が高いですし、全相続預金について時効中断となる可能性も高いです。 

       とはいえ、遺産分割協議を10年以上放置しておくことは、問題を先送りにしているだけで、自分の子供等に紛争を引き継ぐ危険もありますから、早期に行って後顧の憂いを断つべきです。 

                                                                                                                                                       (弁護士 中村友彦)

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