遺産分割の審判によって取得した財産が、実は遺産ではなかったときにどうなるか

   遺産分割協議によって取得した財産が、実は遺産ではなかった場合には、民法911条が適用され、他の相続人に対し担保責任を追及できることに争いはありません。しかし、遺産分割は、遺産分割協議によってなされることもありますが、相続人間で話し合いがまとまらず、調停をやっても駄目な場合、遺産分割の審判によって、遺産の分配が決められることがあります。この時、審判によって取得した財産が、実は遺産ではなかったのであれば問題になります。

1 遺産分割審判 

     遺産分割について、相続人間で協議が成立しないとき、遺産分割事件は家庭裁判所の専属管轄なので、審判事項になっています。通常の場合、まず調停が行われ、調停が不調であれば、家庭裁判所において、審判手続きに移行します。しかし、遺産分割の審判で、分割の対象になる財産が遺産の範囲かどうかはが判断されたとしても、既判力(同じことで、他の裁判所に訴えたときに当該裁判所を拘束する力)がないので、後に民事訴訟になった場合に遺産分割審判の効力(問題となっている財産が遺産であるという判断)がなくなる可能性があります。

2 遺産分割後に、民事訴訟で相続財産であることが否定された時の対処 

     遺産分割の審判で遺産に属さない財産を取得した相続人は、民法911条により他の相続人に対し、担保責任を追及できるというのが多数説です。遺産分割の解除については、否定する見解が大半です。 

3 遺産分割の段階で、遺産の範囲が問題となっていた場合 

     遺産確認の訴えを他の相続人全員に対し提起し、前提問題を解決した後、遺産分割の調停等を行うべきです。 

                                                                                                                             (弁護士 中村友彦) 

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