他人が代筆した遺言の効力はどうなるか

自筆証書遺言の要件の1つに遺言の全文の自書があります。この遺言の全文の自書について、遺言者である被相続人が他人に指示して、代筆させた場合にどうなるのでしょうか。遺言者が指示しているのだから、代筆者はいわば遺言者の一部として、自書したと言ってよいのでしょうか。全文の自書の要件を満たさない場合、自筆証書遺言は無効になりますので問題となります。

1 全文の自書が必要とされる理由 

     最高裁昭和62年10月8日判決(判タ654号128頁)では、自書が要件とされるのは、筆跡によって本人が書いたものであることを判定でき、それ自体で遺言が遺言者の真意に出たものであることを保障することができるからにほかならないとしました。そして、さらに、自筆証書遺言は、他の方式の遺言と異なり証人や立会人の立会を要しないなど、最も簡易な方式の遺言であるが、それだけに偽造、変造の危険が最も大きく、遺言者の真意に出たものであるか否かをめぐって紛争の生じやすい遺言方式であるといえるから、自筆証書遺言の本質的要件ともいうべき「自書」の要件については厳格な解釈を必要とするのであるとしました。 

2 他人が代筆した遺言はどうなるか

    上記最高裁の厳格な姿勢からすれば、遺言者である被相続人自身が書かなければ無効になりそうです。一般的にも、遺言者自身が依頼したり、遺言者が口述したのを逐次筆記した遺言は自筆の要件を満たされないとされます。 

3 一部に他人が代筆している場合はどうなるか

   『全文』とは、遺言書の実質的内容である遺言事項を書き表した部分です。当該部分に当たらなければ遺言の効力に影響はありません。しかし、『全文』の一部の場合は、学説・裁判例で争いがあります。(弁護士中村友彦) 

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