共同遺言の禁止

   遺言に特有の無効原因として、2人以上が同一の書面で遺言を作成することがあります。この2人以上が、共同して一つの書面で作成する遺言のことを共同遺言といいます。夫婦が、2人で遺言を作成するときに、いくら押印等の要件を満たしていても、共同遺言に当たれば無効になってしまいますから注意が必要です。

1 共同遺言が禁止される理由

     共同遺言は、民法975条で禁止されていますが、その理由は以下のようなものです。

①遺言の効力発生時期がいつになるか問題になるため。遺言は被相続人の死後に効力が発生しますので、2人以上の共同遺言だと効力発生時期が分かりません。

②遺言者達の意思が相互に制約され、遺言作成の自由が確保が困難であるため。

③遺言者の片方が死亡した場合、遺言を撤回できるのか問題になるため。 

2 共同遺言の種類

①単純共同遺言

 2人以上の者が、同一の書面で遺言を作成しますが、それぞれ内容が独立して関係がない遺言です。

②双方的共同遺言

 夫婦が互いの死亡を条件に遺贈しあうなど、2人以上の者が、同一の書面で、互いに遺贈しあうといった内容の遺言です。

③相関的共同遺言

 2人以上の者が、同一の書面で、相互に相手の遺言を条件にしているような遺言です。たとえば、一方の遺言が効力を失えば、他方も効力を失うといったものです。   

 夫婦仲が良い等で、2人で遺言を作成することはよいことだとは思いますが、共同遺言に当たるとなると無効になり、結局被相続人らが相続対策として遺言を作成した意味がなくなってしまいますので、遺言の作成の際には十分に気をつけるべきです。(弁護士中村友彦) 

 

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